MBAホルダー100人の横顔 ―MBA修了後のキャリアの軌跡を追う―
MBAキャリアデザイン研究所
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学ぶことでワクワクするような楽しさを味わうことができたのは、
私にとって大変貴重な経験でした。
氏名 林 智昌(はやし ちあき)
出身大学 学習院女子短期大学 人文学部英語Ⅱ類
(入学資格審査を経て大学院へ入学)
出身大学院 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 ビジネスデザイン専攻
修了年 2004年3月
研究成果(修士論文等) ビジネスプラン 「Yahoo オークションへの出品代行ビジネス」
 -画像圧縮技術のビジネスへの応用-
勤務先・役職(修了前) IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社 マネジャー
勤務先・役職(修了後) ムンディファーマ株式会社 サプライチェーンマネジメント部 
シニアマネジャー
 
入学動機
 2000年にメーカー(製薬会社)からコンサルティング会社に転職し、個々の手法や考え方は仕事を通して学ぶことができましたが、それらを体系的に理解することができませんでした。自分の頭の中にあるバラバラな知識を繋げるため、体系立てて経営の勉強をしたいと考えるようになりました。
 
学んだ事、得た事、失った事?

 大学院で学んだことは、「学ぶことは楽しい」 ということを知ったことです。勉強とはさせられるもの、しなければならないものという概念しかなかった自分にとって、それは大変新鮮だったことを覚えています。
 知りたいことを知る喜び、バラバラな知識が次々に繋がるパズルのようなおもしろさ、さまざまな業界の高い志を持った仲間との議論、企業出身の講師による大企業の最先端のマネジメントを紐解く講義など。 学ぶことでワクワクするような楽しさを味わうことができたのは、私にとって大変貴重な経験でした。 ビジネススクールに限らず、日本の学校がそのような場を提供するものに変わっていくと良いなと思っています。

 
修了後の変化(考え方、キャリア、その他)
 経済産業省の方のマクロ経済・産業政策の講義の後などは、新聞の経済欄の記事がスーと頭に入ってきたときは本当に驚きました。また卒業後すぐに専務・社長補佐を経験することができ、実際の企業ではビジネススクール流の方法や形も大切なのですが、成果を出すには目標をコミットする大切さや、部下の仕事をやりとげさせるリーダーシップなど、専門スキル以外の部分が更に大きな意味を持つことを知りました。
 ビジネススクールやコンサルティングファームで学んだことを実際の事業会社で生かしてみたい、成果を出すところまで自分自身で関わりたいと思ったこともあり、修了後数年経ったのち事業会社へ転職をいたしました。
 
現状

 大手コンサルティングファームを退職し、外資系製薬業界に戻って、MBA及びコンサルティングファーム時代の知識と経験を生かし、現在は新しい部門のプロセス・組織作りを担当しています。転職の際には、「MBA修了」というレジメの一文字は、まず会ってみようというきっかけを作ってくれたように思います。

 
学びたいときがチャンス!

 ビジネススクールにせよ、他の大学院にせよ、本当に自分が知りたい、学びたいと思ったときが、学びの効果は最大限になるように思います。私の場合ビジネススクールの2年間は、仕事、学生、主婦・母親の3つをこなす毎日でしたが、インターネットもメールもあるので時間を有効に使えば何とかなるのではないかと思います。ハンディキャップのある方も諦めずに、ぜひ挑戦して頂きたいと思います。
  学ぶタイミングは、いくつになっても遅いということはないように思います。たくさんの社会人大学院ができて、いろいろな人がいつでも学べる場が増えてきました。日本でも海外のように社会に出てからでも、「学びたいときにいつでも学べる」というような環境がもっと整ってくると良いのにと思います。「失敗があったとしても何歳からでも再度チャレンジできる社会」、「一人一人が違っていてもいい社会」、社会人大学院を卒業した方々が、そんな社会を後押しして下さるのではないでしょうか?

 
 
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