MBAホルダー100人の横顔 ―MBA修了後のキャリアの軌跡を追う―
MBAキャリアデザイン研究所
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将来は、タイで農業経営を目指す人達に、日本でそのノウハウを身につける機会を
提供できるような事業を展開したい 。
氏名 鈴木 泰蔵
出身大学 埼玉大学 教養学部 教養学科
出身大学院 産能大学大学院
修了年 2003年3月
研究成果(修士論文等) 実例によるシミュレーション
勤務先・役職(修了前) 埼玉りそな銀行 マネージャー
勤務先・役職(修了後) 同上
 
入学動機
当時、懇意にしていた友人が青山大学の大学院に通学していました。ある時、その友人の紹介で青山大学大学院に通学しているお仲間が企画するBBQに参加し、その際に知り合えた方々との出会いがとても印象的でした。大学を卒業してから、新しい出会いは仕事関係がほとんどであったため、非常にうらやましかったと記憶しています。そのような知人ほしさに、①土日開催している学校、②距離的に、時間的に通学が可能な学校、を基準に選択した結果、産能大学大学院を希望しました。
 
在学時のエピソード
多方面にわたる経営者が、経営のダイナミックさ、経営の苦労話、今後のビジョン等を講義として話してくれる機会を何度も持つことができました。在学時の勤務先でも経営者と接する機会はあったのですが、ビジネストークがほとんどであったため講義の内容は新鮮に感じました。
 
学んだ事、得た事、失った事?
学んだ事と言えば、自分では絶対読まないだろうと思われる書籍を強制的に読まなくてはならない環境であったため、経営に必要な最低限の情報入手先を知ることができたことでしょうか。
得た事と言えば、人脈といえば聞こえはいいのですがいろいろな業界の知人を得たことです。今後どのような関わり合いを持つかは未知ですが、積極的に有益な関わり合いを持ちたいと思っています。 失った事は、謙虚さでしょか。経営や起業がより身近になったため、安易に考えてしまいがちになりました。自分でもできるのではないかと勘違いしたことがありました。
 
修了後の変化(考え方、キャリア、その他)
大学院に通学にしたことには満足しています。しかし、MBAを取得したことで劇的に変化したことは無いと思われます。強いて言えば、転職に対する恐怖感が少し減ったということでしょうか。
今のポストでは決定権がほとんど無いためキャリアは生かされていないと言っても過言ではありません。自分の努力が必要なことは言うまでもなく、その努力や考え方を実行できる環境が必要と思われます。具体的には決定権があること、周りに理解者がいること、部下がいることなどでしょうか。
 
現況
大学院卒業後、2度転職をしました。現在は地方の企業に在籍しています。3年間の契約社員の身分です。周りは「利益」という概念がない体質の組織から出向している社員がほとんどのため、時々会話が通じないことがあります。まるで外国人と仕事をしているかの錯覚をすることが多々あります。(言葉が通じないことが実際ありますので、、、(笑) )
 
今後の目標
東南アジア、特にタイが好きで何度か現地に行っています。ある時、現地の孤児院を訪ねた際に、「日常の生活はそれほど困っていない。困っているのは就職先が見つからないことだ。」ということを聞きました。現在の勤務先に、農業経営を目指す人達にノウハウを提供するという事業を展開しております。タイで農業経営を目指す人達に、日本でそのノウハウを身につける機会を提供できるような事業を展開できたらと思っています。
 
 
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